ゴム動力 プラ子の日記 〜 第90回め 〜
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平成17年6月3日(金曜日) なんか気にかかってしまってねぇ・・・。 日本のどこかの古いプラモデルのキットの中に、40年間ひっそりと眠っている(はずの)ただの紙切れなのでありますが。 ・・・先日のピラーの推薦状のことなんですけどね。 なんというか・・・。好奇心の固まりの私が、このまま知らんぷりなどできようはずもなく、当然のように、ある方のお顔がチラリチラリと思い浮かぶわけで・・・。 結局、ピラーのことを書いたあと、「もしかしたらお持ちでしょうか?」と「田宮模型歴史研究室」の助手さんにメールを出しました。 でもね、そのお返事は、 「そのような推薦状は見たことがありません。これからも気をつけてみますが、難しいかもしれませんね。」 という内容でした。あぁ、そうかぁ。助手さんですら見たことが無いのなら、もう無いも同然、たぶん、極少数のロットに入っていたものなのかもしれないと、諦めることにしたプラ子なのでありました。 ところが、やっぱり、「田宮模型歴史研究室」は、「田宮模型歴史研究室」なのです。(以前にも、8の件でお世話になっております) さすがなのです。 5月29日 助手さんからメールが。 本日、某マニア宅にお邪魔して聞いてきました! 「これこれしかじかで、ピラーという塗料をご存知ですよね」 「ええ、もちろん!あの三角のアレでしょう?今あるのはこれかなあ〜」 (と、事もなげに塗料セットが出てくる) あせって画像を押さえたが、本日プラ子さんの日記を見ると惜しくも同じセットであることが判明、残念! 「ところで、タミヤとLSのキットにかくかくしかじかで『推薦状』が・・・」 「う〜ん、記憶に無いなあ・・・ちょっと待ってね。 あ、LSは『推薦状』という別紙じゃないけど組み立て説明書に印刷されてますね・・・」 「おお〜!」
「タミヤは・・・・、あ、これかな?」 「え?、これでしたら・・・ああ、・・・・あ。ホントだ!」 「これですね」 「ホントだ、これなら、私、10点分は持ってますよ(^_^;)」
といったわけでタミヤの方は文字だけが書かれた『推薦状』をイメージして「見たことが無い」と申し上げていたのですが 今から30点集めたら貰えますか? うわ、「このカードは当社が選んだ優秀製品のしるしです」って・・ここまで勝手に書いてしまうとは・・・なんたる自信。でも各メーカーさん用にそれぞれ作ったというのは青年も結構頑張ったんだね。アイディアとしてはなかなか斬新だったと思うなぁ。余計なことだけど改行して一文字目の「。」がちょっと可愛い。 私が想像していたより大胆なものだったことは事実。実際にカードに書かれた文言を見ると、この無謀とも思えるカードをほんとにキットに入れて下さったタミヤさん、LSさんには改めて頭が下がります。 その節は、弊社社長が大変お世話になりまして・・・ことの次第を知るのに40年掛かってしまいました。何しろピラーは舶来かと・・・。(笑) そして、6月1日、ちょうど私が美容院で髪を短く切っている最中に以下の続編メールを戴きまして、こっそり携帯見ながらニンマ〜リしているのを、10年来お世話になっている美容師さんに意味ありげに笑われてしまいました。 なんか、勘違いされちゃったかな〜(笑) まさかプラモ関係の話だとは思わないでしょ〜からね〜。 ====================== プレゼントカードが当研究室からも発掘され始めました 100円のキットには1点 200円のキットには2点 のカードが入っていました。
そうすると3000円分のキットを買えばピラー12色セットがもらえた事になります 当時の3000円は確かに大金ですがそれにしてもこのプレゼントは豪華です 全国でどれだけの方々がこのセットを手にしたのでしょう? 主に飛行機のキットに入っていたようで戦車関係の物には今のところ見当たりません とりあえず、まだ1点券、2点券 それぞれ1枚ずつしか発掘されていないので静岡クリエイトへの寄贈はしばらくお待ちくださいm(_ _)m
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せっかく長い間キットの中に入っていた物です。たとえ紙一枚でも今更抜き取ることははばかられますし、「寄贈」は謹んでご辞退申し上げましたが、 こうやって写真を送って下さり、40年の時を超えて、隠れていたものが目の前に・・・。感謝感謝、これで充分です。
40年前の当時、小学生ぐらいの子どもだった方は当然プラモデルを塗って仕上げることもなく、組み立てて終わり。ピラーってなに?って感じですよね。当時からすでに「塗って仕上げる」ということをしていた方々はたぶん今は50代以上でしょうか。この日記を見て下さっている方々の年齢の割合はわかりませんが、パソコンの普及率から考えると、「なつかし〜」と思ってくださる人はあまりいらっしゃらないかもしれません。 ちなみに先日、現物をみて「おぉ!ピラーだ〜〜」と声を上げて下さった金子先生は50代前半。 当時の子どもとしてはものすごく早いうちから「塗って仕上げて」らしたわけです。 何はともあれ、こんな紙でもプラモの歴史の片隅に確実に存在していたものなんですもの、せっかくですから、せめてココを見て下さっている皆様には見て頂ければと思います。・・・見ちゃったからには、「隠れた歴史の証人」気分を満喫して下さい。 ちょっと大げさかな。(笑) 8「レアだな・・・」 それにしても、作った本人すら忘れ去っていたものが、こうして目の前に出てくるのも、古いものを大事にしてくださっている方々や、遠い記憶を楽しい絵や文章にして世の中に出して下さる方がいてこそなんですね〜。そして、それがたまたま人の縁で結びついて・・・いやぁ、面白い。 紙切れなんだけど・・・でも、ほんとに懐かしく、若いころの情熱の証。だれにでもあるはずの若い頃の「ドラマ」を垣間見た気がします。 みなさん、本当にありがとうございました。 この先の先、ずっ〜と先に、私が「あ〜〜〜懐かしい〜ぃ」と手に取るものは、なんなのだろう。運命の再会が用意されているとしたら、すでにその伏線は歩き出しているわけですよね。楽しみだわ、長生きしなきゃ。(笑)
Special thanks for タミヤ様、LS様、モリナガ・ヨウ様、山田様、そして、助手様&某マニア様
追伸:今日は6月末日までにお申し込み頂いた方への特典と、Q&Aコーナーをアップしてみました。 いつもプラ子の日記の表紙から入場される方が多いようですが(ありがとうございます)、今日はトップページから、もう一度お入りくださ〜い♪
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