ゴム動力 プラ子の日記  〜 第79回め〜  

 

平成17年 5月1日 (日曜日)

リュック背負って東京詣で。4月29日は浜松町の「都産貿」で開催された「ドール」のイベントに行ってきました。ドールとはなんぞや?という方に説明しますと、要するに「お人形さん」です。そのまんまです。

会場はすごい人でした。私のお目当てのショップ「こりつ」さんは、何階のどのあたりなんだろうと思いながら待っていたエレベータのドアが開くと、中にマシーネンの方が乗っていました。「あっ!こんにちは〜!」なんとタイミングの良いこと!マシーネンの横山先生の奥様が「こりつ」さん主宰なんです。ブースに案内して戴き横山先生&奥様にワンフェス以来のご挨拶。ピンク系の柄のブラウスがお似合いの奥様は、相変わらず素敵な笑顔でホッ。あ〜〜〜なんで写真を撮らなかったんだろう。

会場ではお馴染みリカちゃんの中古からスーパードルフィーと呼ばれる美しいドールまで色々、手作りの洋服や小物が多いようでした。隅から順番に見て歩きながら、私は懐かしさもあって中古のリカちゃんを二体ゲット。意外に顔にもたくさん種類があって、ちょっと自信なかったんですけどね。それで、買うときにお店のおじさんに「これは・・・だぁれ?」と情けない質問をしまたら、おじさんも「すんません、女房がいないとわからなくて。たぶん、両方リカちゃんですよね」とのこと。2体まとめて買ったら安かったです。

やっぱり基本はリカちゃんなんだな〜。可愛いな〜。昔よくお洋服を作ってあげたな〜・・・なんて思いながら(なのに自信が無いとは!)、あちこち見ていると、すごくステキなランジェリー(!)の店を見つけました。レースの下着!きゃぁ〜これ欲しい!私に、じゃないよ、リカちゃんに!

これで800円なら安いな〜。そう思って買う気になって念のため聞いてみると「これはジェニーちゃん用ですよ」とのお返事。ジェニーちゃん・・・かぁ。私の買ったのはリカちゃんだとは思うけど・・・どこが違うんだろう。同じもの着れないんだろうか?

念のため、リュックからリカちゃんを出して店の人に、「あの〜、これは・・・だぁれ?」・・・「この子たちはリカちゃんですね(きっぱり)。ジェニーちゃんと身長がけっこう違いますからサイズが合いませんよ。」

お勉強になりました。っていうか、そんなことも私は知らなかったのか・・・。ジェニーちゃんはリカちゃんより背が高いんだってさ。ここを読んでいる人の大多数にとっては興味の無い事実だろうけどね。(笑) 私も名前と顔が少し違うぐらいにしか思っていなかったよぉ。私はリカちゃんしか知らないんだも〜ん。要するに「戦闘機」はみんな「ゼロ戦」、大きな「戦艦」はみんな「大和」、そういうレベルの話だけど・・・。それでも地球は回るのだ。いろいろ知ってたほうが面白いけど〜。

それにしてもね、隣で物色していた人と店の人の会話には驚いちゃいました。

「これ、似合うかなぁ・・・」

「今日は?○○ちゃんはご一緒に?」

「えぇ。じゃぁ、合わせてみますね、下に居るから、今、連れてきます。」

連れて来られたのは、ジェニーちゃん。「持って」くるんじゃないんだ、「連れて」くるんだ・・・おぉ・・・。

私もそういう気分でいないと、ここに馴染めないんだろうな、う〜ん、私、ちょっと孤独かも。一瞬怯んだプラ子でありました。リュックの中に無造作に入れちゃったリカちゃん二人に謝らなくちゃね。それはそれは非常識な行動だったに違いない。ここでは。



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ところで、会場のあちこちに「居る」大きな人形、雑誌で見たこと有るんだけど、ものすごくきれいな目をして、引き込まれるような美しいボディーと、豪華なドレス・・・これが「スーパードルフィー」かぁ〜。実物を初めて見てかなり感動しました。

ワンフェスのときは、ドールを見ているといつの間にかとんでもない破廉恥(今や死語か?)な人形の前に行ってしまうことがあり結局その辺り全てを目を背けて通り過ぎることが多かったのだけれど、今回行ったドールのイベントは男性も居たけど、やっぱり女性が主導してる感じだったのかな、ポーズも服装も「プラ子おばさんの常識基準」に合格、優雅だし安心感があったのでゆっくり見て回れたよ〜。嬉しいよ〜。

豪華なドレスを着せたくなる気持ちがわかります。美少女も美少年もそれはそれは美しく、みんな展示品なんだ・・・売り物は着ている服だけで、「うちの娘を売るなんてあり得ない。」という感じ。

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そのスーパードルフィーのショールームが秋葉原のラジオ会館にあるということで早速行ってみました。ボークスさんの一角にラジオ会館には不釣り合いな(?)乙女チックなコーナー発見。そうか、これもガレージキットなのかぁ。指先からまつげまで体のパーツがばら売りされていて、プロ仕上げのオーダーメイドも可能。「眼球」の売り場にはゾッとするけれどね、この品揃えなら、自分の理想の子が出来上がるわけだ。手放せるはずがないよ。

顔の表面の塗りを「メイク」、修正を「エステ」と呼び、修理に出すことを「お里帰り」と言う。そして、買うこと、つまり受け渡しは「お迎えセレモニー」だ。もう本当に我が子のような扱いをするのは、私にはかなり照れくさいけれど、みなさん大まじめ。値段はだいたい6万円から10万台のものまで。お手入れもお洋服も人間並みの金額です。もちろん、ウェザリングやエイジングなんて言葉はあり得ない世界でありました。 「・・・私ちょっと孤独かも。(再送)」

で、私もあまりに美しい人形たちに魅せられてドールのカタログ本を買ってきました。いつか絶対買っちゃいそう。「買う」と言う言葉すら使ってはいけないかな?いつか、きっと「お迎え」するのだ、我が家に・・・。その為にはまず出会いを待つのだ、一目惚れしちゃうような出会いを。。。。そう思いながら家でカタログをめくっていると、息子2号がおずおず近づいてきて耳元で内緒話。

「ねぇ、おかあさん、これ絶対買わないでね、この人形、目が怖いよ、眠れないよ、夢に出てきそうだもん」

その後、その話を聞いて居なかった息子1号がやってきて、今度は大きな声で、

「・・・マジ、怖ぇ〜よ、この無機質な目が。この人形がウチに来るならボクが出ていく!」

1号よ、こんなことで家出するなんて言わないでよね。。。私から見れば天使のようなのに、1号2号にかかればひどい言われようです。とほほ

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夜には品川の新しい水族館に行ってみました。22時までやってるのね。昼間は待ち時間90分だったのに20時頃にいったら待ち時間ゼロ! 話題のトンネルでは笑い顔のエイが可愛かったです。実際、目の前を飛んでいくように見えるんですよ、笑顔の大群が!ニコレットのCMに出てくる禁煙悪魔のような顔でパクパク怒っているようなサメもいました。下からみると面白いですね。

利口なイルカたちの中で、やる気の無いイルカくんを発見。

「冗談じゃないぜ、何回やらせんだよ。めんどくせーよ。」という態度と、一頭だけ言うことを聞かないそのイルカくんの担当の調教師の背中に立ちこめる殺気・・・、違った意味でイルカショーも楽しめました。(笑)


さて、選ばれし(?)4人の精鋭達が、秘密のドアを開けてくれました。中でのどかに歌など唄っております。静岡の合同展も近づき、体内模型指数が高まる連休、製作に疲れたら気分転換にぜひプラ子のドラクエごっこ(?)におつきあいくださいませ。



ではまた!

 

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