ゴム動力 プラ子の日記  〜 第45回め〜  

 

     平成17年

     1月16日 (日曜日) 

週末恒例? フリマに全然関係ない話を。

今日は日曜日 金曜日に置いたままにした車を取りに、1号2号(長男次男)を伴って歩いて会社に向かった。約45分の道のり。私の早足に当たり前のようについて歩くのだから、彼らも大きくなったものだ。途中で小雨が降り出した。西の空は晴れているしあまり気にとめずイギリス人の様に気にせず歩いた。途中でゴハンを食べていく約束だった。少し雨足が強まったときに1号が「コンビニで傘を買おうよ」といったけれど、私はこの雨はすぐ上がるから、と、買わずに通り過ぎた。そもそも500円の傘はすぐ壊れるからなるべく買いたくないのだ。それに1号2号はもう母親と一緒の傘に入らない。買うなら3本だ。もったいない。

ところが止むはずの雨はだんだん強くなり、いよいよ雨粒をはじいていた上着もじっとりと冷たく重くなってきた。行くつもりだったファミレスまで取り敢えず歩くと、そこは、外まで人が並んでいた。仕方なく、最寄りの蕎麦屋に入ろうとしたら準備中。となりのカフェに入り、昼食をとることにした。そこは素敵なお店だった。

食器も家具もアンティーク。洗面台もアンティーク家具だし、トイレも素敵。便座は木製、便器自体が海外サイズなのだ。座ったとたんに、「あ!この高さは!」と、15年前の英国の生活を思い出した。英国の家の便座も当然あしながおじさん用のサイズで、私が座ると足がしっかり床に着かないので、長く座ると腿の重みで足がしびれてしまうのだ。

そんなことを思い出したら、芋づる式に、いろんな記憶がよみがえってきた。

私は便秘症だから(なぜこんなことを告白せねばならぬのか・・・失礼。ぺこり。)、雑誌を積み重ねて足をのせ、便座より膝が上になるように工夫したものだ。そういえば友人の家の便器には「ロイヤルドルトン」という刻印があった。英国では高級陶器の食器を作っているメーカーは、同じく陶器の便器も作るのだなぁ。日本製品でいうなら、高価なティーカップの裏にTOTOと書いてあるようなものだ。

日本製品といえば、当時使っていた洗濯機はもちろん英国製で、今では日本でも人気の前面に丸いガラス窓の取り出し口のあるものだった。縦に回るのが楽しくて、ぺったんぺったんと落ちてくる洗濯物をガラスの窓の前に座り込んでよく眺めたものだ。日本語のテレビもなくて、相当暇だったのだ。

ある日、ふと、その洗濯機の前面ガラス窓の半分まで入った石けん水を見ながら思った。「安全対策」についてどうなっているんだろう・・・。もちろんこのままドアを開けられるはずがない。水が「どばーっ」と出てきてしまうのだからその対策はしてあるはず。でも、そのころ英国製品には日本製品ほどの「細かな心遣い」が認められないことを痛感していたプラ子である。気になったら確かめたい。確かめずにいられようか。・・・結局私は、「DOOR OPEN」のボタンを、思いきって押してみたのだ。

結果は・・・何も起こらなかった。ドアは開かなかったのだ。やるじゃないか、英国製品!ついでに今度は洗濯機の電源スイッチを切って、同じ「DOOR OPEN」を気楽に押してみた。

おまけの実験の結果は「どば〜〜〜っ!」であった。・・・石けん水をかぶり急に目が覚めた私は、水浸しのキッチンを拭きながら、それでも笑いが止まらなかった。やってくれるじゃないか、英国製品。・・・おかげで床もぴかぴかだ。

今年は英国のユーロミリテールの見学に行きたいな。英国に行ったらまたあの便座の高さに体が慣れてしまい、日本に帰って便座に座るときに、あるべきタイミングでオシリが便座に受け止められず、一瞬、なんにも無いところに腰掛けてひっくり返るのでは!?と、ひやりとする、あの感覚がよみがえることだろう。どうでもいいことだけど。

そろそろ行けるように算段しなくては・・・。まずは外堀から固めるか。 ん?私の外堀ってどこだ?(笑)

ついでに、プラ子の日記の過去ログで英国関連はこちらです。→  赤い飛行機   古い本    他にもあったっけかなぁ〜?


さぁ、明日からはまた忙しいぞ〜。



  フリマまで、あと 20日   えいえいお〜!




ちなみに、食事が終わったら外は気持ちよく晴れていた。
でも、傘をケチったせいで入ることになったカフェは高かった。3人で傘12本分のお値段。
しかも食べ盛りの1号2号には全然足りなかったらしい。うへ〜〜〜 

「ケチらずに傘を買えば良かった、って思ってるでしょう、おかぁさん!」

「ぐ・・・」

そんな他愛ない話をしながら日差しで光る歩道を会社に向かい3人でまた歩いた。

・・・・・今に母親と口も聞かなくなる時期が来るに違いない。 うえぇ〜ん