ゴム動力 プラ子の日記  〜 第36回め〜  

 

平成16年

12月20日(月)  

大阪に残した愛おしいお茶碗・・・誰が食べたか私のゴハン・・・。忘年会で残してしまった私のゴハン(その話はこちら)は、結局カラッポになっていたそうで、
なに戦のどなたかが間違えて食べちゃたみたいです。ちょっと悔しいプラ子であります。そのことを考えると、今もマジでおなかが鳴ってしまいます。(笑)







さて、・・・・・・結局、行かずにいられなかったわけで。

日曜日のお昼頃、私は賑わう秋葉原のラジオ会館の前に立っていた。8階が「ナニワンミリテールin秋葉原」(その話はこちら)の会場のはずだけれど、なんの表示もない。ほんとにここかな?っと思いつつ、階段を上がった。頭をかすめたのは、数年前の冬に初めて秋葉原に来たときの「ラオックスを探せ」事件だ。ラオックスで行われるイベントに行きたいのに、見上げるとラオックスだらけで目が眩んだ。本物はどれだ?の気分だったけど、全部本物なんだから本当に秋葉原はすごいところだ。

で、8階に到着。軍服を着た人がいた。やっぱりここだ。500円払って入場。会議室のような広い部屋に、10組ぐらいテーブルが並び、1/144が並んでいる。 今度出展してくださる方々の名前をみつけ、早速ご挨拶。まずは、マムートさん。紙でコロコロさん。東部戦線さん。アーマーモデリング誌さん。

私はプライベートで遊びに来ていたつもりだったけれど、アーマーさんやマムートさんがいろいろな方々を紹介して下さり、仕事道具といえば名刺ぐらいしかもっていなかった私は(しかも遊びにいく格好だったし)、かなり冷や汗をかいてしまった。そうか、こういうときこそ、営業をするチャンスなのか。でも、やっぱり、私にその度胸はないよな〜・・・。

紙でコロコロさんはお名前からペーパークラフトかと思っていたけれど、それだけじゃなく他にもいろいろ作っていたんだ。こまか〜〜〜いやつも。なんて器用なんでしょう。塗ることを考えただけでも目がしょぼしょぼして、思わずタミヤさんのワークスタンドを思い出したプラ子であります。  

紙でコロコロさん↓ 

   

東部戦線さんは、「ほら!向こう側が見えるでしょ!これがコダワリなんです。」と熱く語った。ほんとだ、1/144なのに、戦車のキャタピラーの部分が独立してるんですなぁ。他のは一体型になってるんで、明らかに違いがあるわけだ。ふむふむ。 写真でご確認ください。

  東部戦線さん↓

    

マムートさんのお隣のテーブルで雪景色の小さなジオラマがタイムサービスになっていた。雪の中に一本のモミの木、そのそばに戦車1台、という情景のものが気に入って一個買った。先日マムートさんに並んでいた「塗りかけ君」たち(その話はこちら)も製品になって並んでいた。「おぉ、君たちも立派になって!よくがんばったね〜。」(頑張ったのは杉本さんと原さんだけどね )というわけで、これも買うしかあるまい♪ 会場ではオークションが始まり、にぎやかになっていた。

気に入った!キミはお持ち帰りだ。         「塗りかけ君」たちのホントの名前
     

会場の後ろに小さな会議室があった。

そこにはVIPが潜んでいるらしい。その中からひょっこりと現れた青年(私から見ればね)をアーマーの土居さんが呼び止めて、私に紹介してくださった。

「プラ子です、初めまして。」

「プラ子さんは、これぐらいの人かと思ってました。ゴム動力だし」

と言いながら、モリナガ・ヨウさんが、両手を30センチぐらい広げて人なつっこく笑った。いきなりリラックスしてしまった私は、「プラ子の似顔絵も描いて下さい!」と、かねてからの願いをつい口に出してしまった。以後モリナガさんと目が合うたびに「うわっ。もしや!特徴を観察されているのではっ!」と顔を引きつらせ勝手に警戒したりしたけれど、別にそういうわけではなかったみたい。お忙しい方でもあり、描いて頂けるという約束までは出来なかった。

その後、そのVIPルームに入らせて頂けることになった。ドキドキモジモジしながら覗くと、部屋の中でモリナガ・ヨウさんのイラストそのものの笑顔でニコニコ立ってらしたのは、・・・恐れ多くも海洋堂の専務、宮脇修一さんだった。「あ・・本物だ!」縮み上がるプラ子、気分は身長30センチ。

しばしモリナガさん、アーマーさんを交えて、宮脇専務と歓談。緊張はしたけれど、宮脇専務がまだ子供でいらしたころから弊社社長と交流があったこともあり、和やかな雰囲気。先日のタミヤフェアのときに私が古いタミヤニュースをめくっていて目を奪われた、30年ぐらい前の海洋堂さんの模型教室、前髪を短くまっすぐ切った子供たちが、座敷に並んだ長机を前に座りニコニコしていた、まさにその真ん中に、子供のころの宮脇専務が写っていらしたそうで。・・・そしてその記事を書いたのが当時若き営業マンだった弊社社長でございまして。そして30年後にプラ子が、沢山のタミヤニュースの中で、そうとは知らずに偶然その写真に出会い感動し、ついに今、そのご本人にお会いしているわけで。・・・つながってますな〜。いやぁ、驚いちゃった。薄茶色のその記事をここに載せたいけれど、出版物の写真なので止めてきますね。う〜ん、残念!

残念といえば、文化庁メディア芸術祭のマンガ部門にノミネートされていた「35分の1スケールの迷宮物語」が、惜しくも受賞を逃したとのことがその場で作者モリナガさんから発表され、そのあたりの面白い裏話も聞くことができた。う〜ん、もちろん残念だけれど、本も作者も充分面白いからこれでいいのだ! 

そういえば、「受賞はあり得るのだろうか?」という記事がModelGraphix1月号4頁に出ていましたっけ。おっ!3頁にはフリマの記事がっ!!   

                                                                     「わざとらしぃ〜」

その後、名刺を交換して頂いて、プラ子大満足。宮脇専務が席を外されるやいなや「あ〜ちゃった、会っちゃった♪あ〜ちゃった、会っちゃった♪宮脇専務に会っちゃった♪」と、即興会っちゃった踊りまで炸裂!そばにいた土居さんとモリナガさんはパーフェクトな呆れ顔だったけれど、へっへっへっ、い〜んだよ。会〜っちゃったんだからね〜〜だ。ぷふっ♪

すっかりほてった顔で会場から出た後は、すかさずレオナルドさんに突撃!・・・というほど実は大袈裟なものではなく、せっかく秋葉原に来たのだし、ちょうど事務的な用事もあったので、電話で済むことではあったけれど、いらっしゃれば店長さんに直接お会いできればと思ってね。(遊びの格好は悔やまれたけれど) 人混みをかき分け、意気揚々と歩いていたんだけど、おかしいなぁ、目印の小さなマクドナルドが無いぞ?かなり歩いたのに方向が違うのか?よし、方向を変えよう!そうこうしている間に、私はまた出発点のラジオ会館の前にいた。あれれ? 

いざ、レオナルドさんへ! 今度こそと、歩き出したときには空はすっかり暗く、一層華やかになった電気街の電飾が「ほ〜ら、もう夜だよ〜ん」と私に迫るようで、ちょっと心細くなる。せっかく日本語が通じるのに、道を尋ねられるような優しそうなおばさんは一人も歩いていなかった。友人からの電話で「いまどこ?」と問われ、「・・・わかんない」と答える情けなさ。

それでも途中で地図を見つけ、やっとレオナルドさんへの正しい方向へ歩くことができた。実は何度も行っているのに・・・。くっそぉ〜!なぜ迷ったんだ。たぶん、日曜日の夕方、あり得ないほどの人混みで道を誤ったのかもしれない。静岡ではお祭りでもあんなに人はいっぱいいないぞ!ほんと、秋葉原は迷宮だ。メイン通りは結局どこなのだっっ!

事務仕事も終わり、アポ無しだったけれど運良くお会いできたレオナルドの山本社長さんは、いつも社長室の冷蔵庫に飲み物をいっぱいキープしてらっしゃるので、歩き回って喉カラカラのプラ子は、今回も遠慮無く味わいカルピスを一本頂いた。フリマについての話が一段落すると、帰り際に「ついでにこれを持って帰れ。」と。出展料を現金で頂いてしまい有り難いやら恐ろしいやら。(レオナルドさんは3小間スペースなんです) お金の束を腰のポシェットの奥の奥の奥にしっかりしまい込むと、まるで腹痛の人みたいにおなかを気にしながら、後ろを振り返りつつ足早に駅に向かい、お目々ぱっちり見開いたまま、あっという間に新幹線は静岡へ。

携帯はちょうど電池切れ。以前はこのタイミングで自分も電池切れになっていたのに、このごろは違いますぞ。その後、友人と泡の美味しいビールを飲み、ご飯も食べ、しゃべりまくり・・・

毎日忙しいけれど、楽しいっす!  も〜〜、がんばっちゃいますからねぇっ!   ・・・張り切りすぎ注意報発令中!