ゴム動力 プラ子の日記  〜 第34回め〜  

 

平成16年

12月16日(木)  

      8「で、プラ子は戦車に向かって突撃したわけですな。」      「そうでしかな?」 

 

 

作戦2 ナニワセンシャタイ ノ ボウネンカイ ニ センニュウ セヨ 

でもやっぱりな〜。

会場につき、なにわ戦車隊の将校たちの姿がチラリと見えたとたん、また怖じ気づきトイレに行きたくなった。私の覚悟なんか、ほんとにあてにならないものだ。トイレに籠もり気持ちを落ち着かせ、鏡をみて自分に言い聞かせた。 「・・・すき焼きだぞ?

そうだ、すき焼きなのだ♪ そう思ったら元気百倍、進軍ラッパがプププププ〜なのだ。

入り口ではアーマーで連載をしておられる竹村さんが笑顔で迎えてくださった。ご出展のお礼を忘れてはいけない。深々と頭をさげて出来るだけ丁寧にご挨拶をした。が、いわゆるシドロモドロ。使い慣れない言葉というのは、気持ち通りにスムーズには出てこないものなのだな。(反省)

勧められるままに会場の入り口付近の席についた。思わず正座。幹事さんの挨拶のあと、飛び入りプラ子の紹介をして頂いたが緊張のあまり自分がどのような言葉でご挨拶をしたのか全く覚えていない。たぶん、ぺこぺこ頭をさげただけかもしれない。(この場を借りて将校の皆様方には失礼をお詫び申し上げます。ぺこり。)

国際色も豊かなメンバーだった。すき焼きをつつきながら、話もはずみ、ビールの瓶もどんどん空になっていく。そして、宴もたけなわ、恒例のプレゼント交換が始まった。闇鍋形式で、すべて包まれているが、一応ヒントが書いてあるらしい。くじ引きで順序が決まって一番の人が選び始めると、もう回りも口を出さずにいられず、すごい賑わいとなった。中身はもちろん陸戦もののキットだ。選び方も真剣そのもの、やっと決まったら皆に見せびらかしたりもする。

そうそうたるメンバー、将校クラブの集まりと聞いて来たけれど、実際は、無邪気な模型少年たちの、待ちに待ったお楽しみ会ではないか?(笑) 見た目がおじさんなのは、世を忍ぶ仮の姿か、コスプレだ。 とにかく微笑ましくて楽しくて、そばで見ている私はなんだか胸が熱くなった。

ずっと眺めていたいような光景だったけれど、新幹線の時間が迫ってしまい後ろ髪引かれつつ会場を後にした。2時間ちょっとの新幹線、回りが眠りこける中、私は目を閉じることもなく、その日の作戦行動をウシのように何度も反すうしながら、思い出し笑いをしたりして、ちょっと不気味だったかもしれない。もちろん、誰も見てはいなかったけれど。

無謀な二つの作戦を完了し、巻いていたプラ子のゴムもタルタルになって秘密基地に戻ると重要なことを思い出した。しまった、お茶碗にまだ半分、ご飯が残っていたはずなのだ。残す気などなかったのに。う〜〜〜! 

   完