ゴム動力 プラ子の日記  〜 第131回め 〜

    

1月15日(日)   傘がない       銀座、そして神保町


昨日はまたまたぎりぎりで新幹線にかけこみ、東京の帆船模型展示会に行ってきた。

初日の開催時間ぴったり5分前に現地着。場所は銀座の伊東屋さん。元文具店勤務の血が騒ぐというべきか、東京に行くとよく立ち寄っていた憧れの店

あと5分で開店時間の10時半、というときに店に入ると、通り側の店内スペースには既に人が入っていて、コーヒーのポットが置いてあり、待ちながら飲めるようになっていた。そのポットにはちゃんと係の人が付いていて、サーブしてる。寒い中、扉の外でお客さんを待たせず、中まで入れてコーヒーを飲みながら待って頂くとは、まさに銀座だなぁ。素晴らしい・・・。そして店の時計が正しければ、25分には、「お待たせしました、いらっしゃいませ」と、店の奥に招き入れる。 エライ。 

そう言えば、去年2月の第一回フリマのときも、外で待って頂くには寒いだろうと、私は整理券を作り、敷地内のレストランも早めに開店して頂いたのだけれど、果たしてどれだけの方がレストランを活用したのかな。あまり使われなかったようだし、整理券は番号通りに並び直してくれない人がいたらしく、混乱の元にもなりかねず・・・。考えちゃうなぁ。冬は特に。 

閑話休題、今回の帆船模型展示会はザ・ロープというクラブのもので、この伊東屋さんに出展されたものの中から20艇近くが静岡のフリマにも展示される。伊東屋さんでの展示方法などを見ておく必要もあるし、メンバーの方々にフリマご参加へのご挨拶もさせていただこうと出かけたわけだけれど、とにかく素晴らしいの一言だった。

井の中の蛙、ザ・ロープを知らず。

父が作った帆船しか見たことが無かった。昔住んでいた社宅はご飯を食べる部屋とテレビを見る部屋、寝る部屋、そして、父が作業する部屋が同じ一部屋だったので、ちゃぶ台の取り合い、見る気が無くても作業風景の一切を目にすることになり、手が掛かっているのを知っていたので、すごい船だと思っていたけれど・・・。ザ・ロープの方々の作品の前ではごく普通だったようだ。父はザ・ロープの方々の作品を目にしていたので、自分の帆船製作の力量をわかっていたのだね。ついに私も知ってしまったわけだ。

 (そうなるとますますOREGONがみたいものだ。あれは帆船じゃないし、名誉挽回できる得意分野だろうに。)

それにしても、雰囲気が違った。 何が違うのかと考えてみたら、会の方々がみなさんブレザーを着ていらっしゃり、物腰が丁寧なことだ。名札も付けてらっしゃるので話がしやすい感じがした。

普段行くAFVの会より年齢層が明らかに高く、みなさんものすごく熱心。何しろ何年も掛けて造り上げた帆船なのだ、語りたいことは山ほどあるだろう。同じ趣味の人と作品を前に楽しそうに語り合う光景はAFVの会と同じように、私からみるとほほえましく、温かい光景だ。

その中で一番大きな船(今回のフリマでも見ることが出来る。ザ・ロープ展示会案内に掲載した写真のもの)は、すごく手を掛けて作ったものを、なんとのこぎりで切り離して電動の仕掛けで中を見れるようにしてある。なんと勇気のあることだと思ったが、実際「この決断には勇気がいりました」とコメントにも記載があり、思わず、声を出して「そうでしょうそうでしょう」と頷いてしまった。また、細かな細工も手彫り。特殊な機械で精密に掘ったものかと思ってしまうほど、美しい。

おおらかに帆を広げた帆船は見ていいて清々しいね。フリマでも乞うご期待です。(写真は後日)

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時間の経つのが早かった。お昼になってしまい、伊東屋さんの他の階に未練を残しながら、急いで移動。

次は神保町のオリオンモデルズさんへ。有楽町の地下鉄の駅で路線図を見上げ神保町を探す。乗り換えだな。

切符を買った。都営三田線いけば、途中で乗り換えて神保町に付くはずだ。少なくとも、路線図をみたらそう見えた。 

300メートルとか800メートルとか、東京の地下鉄はすごい距離を歩かせるなぁ。これじゃ、隣町じゃん?といつも思う。雨はしのげても殺風景でまったく面白くない。

そんなことを考えながら、表示通り380メートルぐらい先まで歩き、都営三田線の改札を通ろうとしたら、なんと久々に自動改札に捕獲されてしまった。聞けば、これは日比谷線で、有楽町線の切符は使えないとのこと。そんな馬鹿な。 

有楽町の駅にはそんなこと書いて無かったのに。(たぶん) しかも、有楽町では乗り換えないと行けないみたいに書いてあった路線図が、ここからは直通だ。なんだか釈然としないけれど、先を急ぐので新たに170円の切符を買った。有楽町線の160円の切符は未練たらしく今も小銭入れの中。

結局家に帰ってきてから調べてわかったことだけれど、有楽町の駅からいつの間にか日比谷駅に歩いていたんだ。歩いている途中に、そんな表示あったかなぁ???境界線はどこだったの? だましたのね?

                   8「だますつもりは無かったと思うよ、さすがに」

まだまだ使いこなせない東京の地下鉄、東京駅からながなが歩いて地下鉄に乗り、「次は東京〜東京〜」というアナウンスに愕然とした何年か前の日を思い出すよ。とにかくやっと駅に着いたと思ってから、あんなに歩くのヤダ。いつもだまされたみたいな気分になる。末広町の駅(レオナルドさん最寄り駅) みたいに、階段降りたらすぐホームっていうのがいいよなぁ。

だいたいさ〜〜。この路線図、青緑と黄緑、、緑や青は、見分け付きにくいよ。なぜ路線図の終点のところにでも、この色が「都営三田線」だよ、とか、「有楽町線」だよって、目で追えば、その線の名前がわかるように書いてくんないのかな。スペースあまってんじゃん。券売機によじ登ってマジックで書いちゃいたいよ。隅っこの方に細い凡例を持ってくるだけじゃ、絶対見間違えちゃうよ。田舎モノにもっと親切にしてよ。メトロさ〜〜ん! 

いや、文句を言っている暇はない。先を急ごう。

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神保町のオリオンモデルズさんでは金子先生がちょうど「プラモを作ろう」の収録中で、そのお昼休みを利用してフリマでの作品展の打ち合わせをさせて頂くのだ。「プラモを作ろう」の収録と言えば、去年の1月、先生と初めて言葉を交わした時のことが思い出される。

住所は神保町1−1、これなら分かり易いはずだと油断していた。地下鉄出口も間違ってないはずだったが、通った道が悪かったのか、すぐに見つかるはずの三省堂ビルが見つからず、やむなく手近な書店に入って、観光ガイドブック売り場で地図をみて確認。書店が多いと便利だな。(^_^;

目的地はすぐ裏だった。実は二度目なんだけど、一度目は人の後にくっついていただけで道を覚えてなかったんだなぁ。

三省堂8階のオリオンモデルズさんに到着したときは丁度収録の最中だったので、店員さんとお話しながら待つことに。私のカメラにひょうきんにポーズをしてくれる楽しい店員さん。ネット上では交流があったので、緊張もなく話がはずんだ。

やっとお昼の休憩に入ったのはもう1時を回った頃だったか。外に出ると雨が降り出していた。静岡から持ってきた傘がない。お気に入りの傘を会社に忘れて来てしまい、急遽車に置いてあった置き傘を持ってきたはずだが伊東屋さんに忘れてきちゃったんだ・・・。 濡れながら歩く神保町。

先生お薦めのカレー屋さんはすごかった。カレーの前にふかしたジャガイモがごろごろと4個、バターと共に出てきたんだ。これはいわゆる前菜か?お通しか? 美味しくてついついぺろりと食べたところで、カレーが出てきたが、これも大盛りだった。ライスにはチーズがかかっていて美味しい!三分の一ほど食べたところで満腹になったけど、おしゃべりしているうちに結局全部食べ終わってしまい、その後、夜までお腹が減ることはなかった。

食後のコーヒーを飲みながらフリマの展示会の打ち合わせを。作品数を確認し、受け取りの段取りなどを検討。大事な作品を壊さないように運ぶのだと思うと、今から緊張するね。でも、一足早く見れるかと思うと、ワクワクする!

外に出ると、雨が激しく降っていた。風も強い。これでは濡れながら歩くことは無理だな。運良く目の前にコンビニがあり、先生と駆け込んだ。

500円の傘にも柄物があるのね、でも先生が無地にしたので、マネして私も無地にした。ふっふっふ 密かにお揃いを狙った。こんなことで充分楽しい私は安上がりだ。(* ̄。 ̄*)  

外に出て同時に傘を開く。むふふ

ところが。

「あぁっ!お揃いじゃない!!!!」

先生の傘は透明で、私の傘は不透明の白無地だった。   くそぉ〜!

気を取り直し、映画「キングコング」を絶賛しながら歩いた。そのまま先生は撮影に戻られ、私はまた次のアポへ。

夜には一層強まった風雨。その傘も、都会のビル風の前に一瞬で壊れてしまい、結局、嵐のような雨の中、酷く濡れながら歩くはめに。

       ビル風「先生とお揃いを企てるなんて、100万年早くてよっ!Ψ(`▽´)Ψウケケケケケ」   

        8「おっ、初登場♪」

        P「お帰り頂いて。」

        8「あららららら」    

化粧も洗い流されてしまって情けない顔だった。曲がってしまった骨組みを一生懸命まっすぐに直したけれど、静岡に着いたときにはなぜか手ぶら。ありゃ。新幹線に忘れて来ちゃったんだ・・・。

一日に2本の傘を忘れた私は、自分の大ボケを棚に上げて、傘を忘れる理由を500円だから、と思ってしまう。壊れやすいし、忘れやすい。それに取りに戻らないことが多い。傘は高いものを買うべきだ!それが女のたしなみだ!というのが持論だけれど、なかなか実践出来ない今日この頃である。

ちなみに、伊東屋さんに忘れた傘は見つかると思う。色も付いているし、ビニール傘じゃないし、今まであちこちに置いてきぼりになりながらも、必ず手元に戻ってきたタフなヤツだから。(安いけど)

新幹線の方は望み薄だ。 見つけようという熱意が欠けている。すでに壊れてるし、ビニール傘だし、・・・お揃いじゃなかったし。

この前欲しいと思ったステキな傘は、12000円だったっけ。 お洒落だなぁ。でも、これが無くなったらしおれちゃうだろうなぁ。 店の傘立てなんかには置けないよ。などといろいろ考えながら、結局我慢我慢。

さて、フリマまであと20日! (おぉ、去年500円傘をけちって買わなかった日と同じだ)

がんばるぞ〜〜!

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