ゴム動力 プラ子の日記  〜 第129回め 〜

    

1月8日(日)   クリスマス in ヨコハマ

ずっと前の大晦日。夜中の0時に病室の窓の向こうの広大な公園のそのまた向こうの道路からクラクションが鳴り花火が上がった。看護婦さんの冷静な足音が暗い廊下に響いていた。英国の田舎、ウェールズの大学病院の個室で、生まれたばかりの1号と2人で元旦を迎えた瞬間だ。

3日前には薄れる意識の中で「あぁ、このまま日本の土を踏まずに異国で死ぬのか・・・」と半べその私だったが、生後3日の1号に「明けましておめでとう!」と言えた、そんな記念すべき元旦の朝の病院食はやっぱりトーストだったっけ。

あれから15年!(綾小路きみまろ風) 1号は母親と行くアキバよりカレーを選び・・・ カレーに負けた私は、すき焼きで反撃したのだ。どうだ参ったか!?

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平成17年度の文化庁メディア芸術祭賞功労賞を、宮脇 修さん(海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 館長)が受賞された。なんと喜ばしいこと。家でその話をしていたら、2号が他のみんなに聞こえないように・・・

「ねぇ、すき焼きのおじさんのこと?」

「あの方のお父様なんだよ」

「へ〜〜〜 すご〜い!」

そう、すごいことなんだ。でも、なんでそんなに「すきやきのおじさん」と小さな声で? 2号がこんなに秘密めいて話していることを私は全国の皆様に公開してしまって、いいのだろうか。

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と思いつつ・・・クリスマスの続きを。

翌25日は横浜のワンダーランドマーケットへ。その「すきやきのおじさん」(すみません)もちょうど行かれるとのことだったので、ならばご一緒に、という話になった。イブの夜更けのマクドナルドで皆でコーヒーを飲んでいるときだ。(ちなみに11人分のコーヒーを頼んだら、淹れ立て出だしてくれたのか、意外なほど美味しいコーヒーだったなぁ。) 

フリマのチラシも置いて頂けるので開場直後に到着していなければ。そう思っていても超夜更かし後の早起きは辛い。九州での大寝坊を思い出しちょっと不安だった。そんな私にセンムはおっしゃった。

「遅刻したらコロス!がはははは」 

コロされてたまるか。( `ー´)ノ  翌朝、まさに寝て起きただけの茅場町のホテルを出て秋葉原経由、待ち合わせの東京駅には「これでどうだ!」という余裕の時間に到着。「勝ったな・・・フッ」 一番乗りの勝利の珈琲でも飲んで待とうかと周囲を見回したらそこにひょっこりセンムが立っていた。ぐは!同着か・・・。

「おはよ〜ございま〜〜す!」  さ〜、一日が始まったぞ〜。

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横浜まで電車にコトコト揺られながら、イベント屋の心得を聞く。私にとっては、会話そのものを一冊の本にしたいぐらい、興味深いお話だった。しゃべり続けて横浜着。会場のランドマークプラザは、吹き抜けがどど〜〜ん!とある、とても豪華な建物だ。GODIVAの店もある。(私にとっての良い店の象徴。建物全体の好感度アップだ。)

早めに到着したので、1階のカフェでパンケーキを食べながら開場時間を待った。ミニスカートの店員さんがいるところだ。有名なんだってね、私は知らなかったけど。フリフリピンクのコスチュームはメイドカフェの元祖とも言える。もちろんこちらは「ご主人様♪」とは言わない高級感漂うカフェで、パンケーキも珈琲もとても美味しく、あっというまに3枚完食。

コインロッカーに荷物を預け、ワンダーランドマーケットへ。センムは初めてだそうで、私は2度目だ。まずは主催のサンセットさんにご挨拶。東京のフリマにはご参加くださり、ご自分のイベントではフリマのチラシを置かせて下さる。本当にありがたい。 

次に、会場内で北原さんにご挨拶。うぉ〜日に焼けた笑顔!テレビのまんまだ〜! すご〜いハンサム! 

「先日はどうもごにょごにょごにょ・・・」

・・・上手くしゃべれなかった。 緊張してしまった。舞い上がってしまった〜ぁ。

もちろん北原コレクションとして先行販売されていたミニカーのセットを大人買い。箱に直筆サインをして戴く。キング・オブ・ニコちゃんゲットだ♪



会場の片隅でうっかり目が合ったブリキのロボットがすごく欲しくなっちゃった。明らかに私に訴えるような目をしていたんだ・・・しかし7万円とは。う〜〜、やっぱり私には手が出ない・・・ もう目を合わせないようにと、下を向いて会場を出た。まさかとは思ったがロボットくんがついてきてないかと一応振り向いてみたりして。アホか私は。

ワンダーランドさんの会場は白熱灯の明かり。これがすごくいい感じなんだよなぁ。ミニカーは輝きを増し、ブリキのロボットは生き返るようだ。(ついてきそうだもんなぁ)

熱気で汗だくになったところで、サンセットさんにご挨拶をして会場を後にした。案の定センムは大荷物となり、もともとの荷物と合わせてすごいことに。私の荷物もかなり重かった。お互いに自分の荷物で精一杯、お持ちしましょう、などと言う余裕は無く・・・。喉が渇き途中の生ジューススタンドで休憩。生き返った・・・・これで帰りの電車でもしゃべりまくれるというものだ。 ははははは  さ〜〜次は下北沢のAFVの会へGO! 

まずは渋谷に向う。お昼過ぎのまったりとした雰囲気の電車の中はあったかだ。向かいの訳あり風カップルが熟睡していた。彼らだけではない。カップルはほとんど寝ている。そうか、夕べはクリスマス・イブ・・・・あまり寝られなかったのね。・・・まるわかりじゃん、ふん。 

私だって寝不足よ。     カラオケで。   ミ(ノ_ _)ノ=3
 

訳なし風の私たちはとにかくしゃべり続け、渋谷に着いた。

  つづく。

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